知ってますか? カメラが“目”を持つようになった!AIの原点は日本発だった (シリーズ第3回:今までの世界に誇れる日本の科学技術)
★ スマホの“顔認識”や“自動仕分け”、実はスゴい技術
スマホで写真を撮ると、「顔」にピントが合ったり、
アプリで「犬」や「空」などを自動で認識してくれたりしますよね。
こうした機能を支えているのが―― 人工知能(AI) です。
でも、AIが“見て考える”ようになったきっかけ、
つまり「カメラに“目”を与えた技術」が、実は日本から生まれたことを知っていますか?
◆ AIの原点を作った日本人 ― 福島邦彦博士
1980年代、コンピューターがまだ大きくて遅かった時代に、
日本の研究者・福島邦彦(ふくしま くにひこ)博士 はある大発想をしました。
それは、「人間の脳のしくみをマネして、機械に“見る力”を持たせよう」という挑戦。
博士が考え出した仕組みは “ネオコグニトロン(Neocognitron)” と呼ばれ、
後のAIの基礎となる「ニューラルネットワーク(脳型コンピュータ)」の原型になりました。
この発想が、現在のAI技術――
画像認識、音声認識、チャットAI、さらには自動運転など、
あらゆる分野の土台になっているのです。
■ “見る”ことができるAIが世界を変えた
AIが「見る」ことができるようになったおかげで、
いろいろな技術が生まれました。
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・スマホの顔認識・指紋認証
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・交通カメラによる事故防止
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・工場の不良品チェック
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・医療画像の診断支援
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・自動車の自動運転システム
つまり、「人間の目の代わり」になるAI が、
社会のあらゆるところで人の生活を助けています。
● 世界が注目する“日本発のAIのルーツ”
今ではGoogleやOpenAIなど海外企業がAIをリードしていますが、
その根っこには、日本人研究者の考え方があった のです。
海外のAI研究者たちも「福島博士の理論がなければ、今のAIはなかった」と語っています。
まさに、AIの“DNA”の中には日本の知恵が入っているのです。
● これからのAIは「人と協力する時代」
これまでのAIは“人の代わりをする”ものでしたが、
これからは“人と一緒に考え、学ぶ”存在になっていきます。
たとえば、勉強を手伝ってくれるAI先生や、
お年寄りの会話を聞いてくれるロボットなど、
AIは人を支えるパートナーとして進化していくのです。
◆ 子どもたちへのメッセージ
今のAIブームの原点に、日本人がいる。
それは「人の脳の働きを、もっとよく知りたい」「機械で人の役に立ちたい」という
“探究心とやさしさ”から生まれた技術 です。
だから、みなさんも「なんでこうなるんだろう?」と思ったことを、
そのままにせず、考え、調べてみてください。
その一歩が、未来の新しい技術を生み出すかもしれません。
★まとめ
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・AIの「見る力」の原点は日本人研究者が生み出した。
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・福島邦彦博士の“ネオコグニトロン”が世界のAIの基礎になった。
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・今のAIは、私たちの生活や安全を支える存在。
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・探究心こそ、未来を動かす力!

