塾長ブログ

2025/06/06
成績アップのヒント,中学生,子供のメンタル,親の関わり方,メンタルサポート,テスト勉強

中学生が“本番に弱い”理由とその克服法

【はじめに】


「家ではできていたのに…」
「練習では解けた問題なのに、テストでは頭が真っ白に…」


そんな「本番に弱い」タイプの中学生は、決して珍しくありません。
実力はあるのに発揮できないのは、とてももったいないことです。


ではなぜ、本番で力を発揮できない子がいるのか?
そしてどうすれば、その壁を越えられるのか?


今回は、塾の現場で数多くの生徒を見てきた経験から、
「本番に弱い」中学生の特徴と、その克服法を3つのステップで解説します。



【なぜ中学生は本番に弱くなるのか?】


❌ 理由①:「失敗できない」という思いが強すぎる


  • ・「この点数で順位が決まる」

  • ・「親や先生に怒られたくない」


過度なプレッシャーがかかることで、緊張が高まり、脳がフリーズ状態になってしまいます。



❌ 理由②:「完璧にやらなきゃ」と思いすぎる


  • ・ミスを恐れて慎重になりすぎる

  • ・時間配分をミスする

  • ・1問間違えるとパニックになる


“完璧主義”がプレッシャーに変わり、本来の力を封じてしまうのです。



❌ 理由③:本番を想定した練習が足りない


  • 家での勉強はできているのに、時間制限・静かな空間・緊張感が足りない 

    →「慣れていない状況」でテスト本番を迎えると、環境の違いに心が負けてしまうことも。



【本番に強くなるための3つの克服法】


✅ ①「失敗を練習に組み込む」


  • ・家での問題演習や過去問は、“うまくいくため”だけでなく“失敗するため”にやるもの

  • ・「うまくいかない→改善する」の練習を日常的にしておくと、本番でも冷静な対応ができる

 →塾でも「模試で失敗しておいてよかった」という生徒は多くいます。



✅ ②「“成功のイメージ”を繰り返し持たせる」


  • ・本番前に「できなかったらどうしよう」ではなく、「できる自分」を何度も頭に描く

  • ・口に出して「大丈夫」「できる」と言わせることで、脳は安心を感じやすくなる

 →“ポジティブな暗示”が、本番でのメンタル安定に繋がります。



✅ ③「テスト環境を“家でも再現”する」


  • ・時間をはかって問題を解く

  • ・静かな部屋でテスト形式にする

  • ・親やきょうだいが見ている中で発表練習をする

 →“緊張する環境に慣れる”練習が、本番を乗り越える一番の近道です。



【まとめ】


「本番に弱い」のは、能力の問題ではありません。
それは、メンタル・経験・環境への慣れが足りないだけです。


✅ 今日からできる3つのステップ

  1. 1.失敗を恐れず、練習の中で慣れておく

  2. 2.自信が持てる言葉を口に出す

  3. 3.本番に近い環境で模擬練習を繰り返す


そして何より、失敗しても支えてくれる人がいるという安心感が、子どもの心を強くしていきます。

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