塾長ブログ

2025/07/23
中学生,小学生,思考力・表現力,やる気アップ,勉強サポート,夏の宿題対策

人権作文ってどう書くの? ~テーマ選びと書き方のコツ~

「人権作文、何を書けばいいの?」


夏休みの宿題やコンクールでよく出てくる「人権作文」。
でも、いざ書こうとすると…

  • ・「人権ってなんだか難しい」

  • ・「自分には書ける体験がない」

  • ・「正しいことを書かなきゃいけない気がする」

そんなふうに感じていませんか?


でも大丈夫!
今回は、人権作文をムリなく、自分らしく書くコツを紹介します。



① 人権ってそもそも何?


人権とは、すべての人がもっている「大切にされる権利」のこと。


たとえばこんなことも人権です:

  • ・いじめられないこと

  • ・自分の意見を言えること

  • ・自分らしく生きられること

  • ・健康に生活できること


つまり、「人を大切にすること」がテーマになれば、それはもう立派な人権作文です!



② 人権作文のテーマは「身近なこと」でOK!


「大きな出来事がないと書けない」と思う人も多いですが、身近な体験で十分です。


✅ テーマのヒント例:

  • ・クラスで起きたちょっとした言い合い

  • ・友だちが困っていたときに感じたこと

  • ・SNSで見かけた差別的な発言

  • ・バリアフリーや高齢者への配慮に気づいたとき

  • ・ニュースで見た災害時の支援の話


「こんな小さなことでいいのかな?」と思っても、自分が考えたことや気づいたことが大切です。



③ 書くときの流れはこの4つ!


作文に困らないために、書く流れを決めておきましょう。



【STEP1】テーマと出来事を決める(導入)


➡ 例:「ある日、クラスで〇〇というできごとがありました。」



【STEP2】そのとき感じたことを書く(気づき)


➡「私は、□□さんの言葉に傷ついた△△くんの顔を見て、心が痛くなりました。」



【STEP3】なぜそう感じたのか、自分の考えを書く(深掘り)


➡「自分も似た経験があり、同じように苦しかったことを思い出しました。」



【STEP4】これからどうしたいかを書く(まとめ)


➡「これからは、自分の言葉や行動が誰かを傷つけないようにしたいです。」



この形に当てはめるだけで、作文の骨組みが完成します!



④ 正しいことより「自分の気持ち」を大事に


人権作文=正しいことを書かないといけない、と思っていませんか?


でも、本当に大切なのは、「あなたがどう思ったか」です。


・腹が立った
・悲しかった
・なぜかモヤモヤした


そんな正直な気持ちこそ、読み手の心を動かす文章になります。



⑤ 書けないときは、誰かと話してみよう


書こうとしても浮かばないときは、家族や友だちと話すのもおすすめです。

  • ・「人権ってどんなことだと思う?」

  • ・「小さいころこんなことなかった?」


話しているうちに、自分の体験や気持ちが思い出せることもありますよ。



おわりに:あなたの気づきに価値がある


人権作文は、「えらいこと」や「正しいこと」を書く必要はありません。
あなたが経験したこと、考えたこと、心が動いたこと。
それこそが本当に価値のある人権作文になります。


「こんなこと書いていいのかな?」と思ったら、
それはきっと、書くべき“あなただけの視点”なのかもしれません。

一覧に戻る