人権作文ってどう書くの? ~テーマ選びと書き方のコツ~
「人権作文、何を書けばいいの?」
夏休みの宿題やコンクールでよく出てくる「人権作文」。
でも、いざ書こうとすると…
-
・「人権ってなんだか難しい」
-
・「自分には書ける体験がない」
-
・「正しいことを書かなきゃいけない気がする」
そんなふうに感じていませんか?
でも大丈夫!
今回は、人権作文をムリなく、自分らしく書くコツを紹介します。
① 人権ってそもそも何?
人権とは、すべての人がもっている「大切にされる権利」のこと。
たとえばこんなことも人権です:
-
・いじめられないこと
-
・自分の意見を言えること
-
・自分らしく生きられること
-
・健康に生活できること
つまり、「人を大切にすること」がテーマになれば、それはもう立派な人権作文です!
② 人権作文のテーマは「身近なこと」でOK!
「大きな出来事がないと書けない」と思う人も多いですが、身近な体験で十分です。
✅ テーマのヒント例:
-
・クラスで起きたちょっとした言い合い
-
・友だちが困っていたときに感じたこと
-
・SNSで見かけた差別的な発言
-
・バリアフリーや高齢者への配慮に気づいたとき
-
・ニュースで見た災害時の支援の話
「こんな小さなことでいいのかな?」と思っても、自分が考えたことや気づいたことが大切です。
③ 書くときの流れはこの4つ!
作文に困らないために、書く流れを決めておきましょう。
【STEP1】テーマと出来事を決める(導入)
➡ 例:「ある日、クラスで〇〇というできごとがありました。」
【STEP2】そのとき感じたことを書く(気づき)
➡「私は、□□さんの言葉に傷ついた△△くんの顔を見て、心が痛くなりました。」
【STEP3】なぜそう感じたのか、自分の考えを書く(深掘り)
➡「自分も似た経験があり、同じように苦しかったことを思い出しました。」
【STEP4】これからどうしたいかを書く(まとめ)
➡「これからは、自分の言葉や行動が誰かを傷つけないようにしたいです。」
この形に当てはめるだけで、作文の骨組みが完成します!
④ 正しいことより「自分の気持ち」を大事に
人権作文=正しいことを書かないといけない、と思っていませんか?
でも、本当に大切なのは、「あなたがどう思ったか」です。
・腹が立った
・悲しかった
・なぜかモヤモヤした
そんな正直な気持ちこそ、読み手の心を動かす文章になります。
⑤ 書けないときは、誰かと話してみよう
書こうとしても浮かばないときは、家族や友だちと話すのもおすすめです。
-
・「人権ってどんなことだと思う?」
-
・「小さいころこんなことなかった?」
話しているうちに、自分の体験や気持ちが思い出せることもありますよ。
おわりに:あなたの気づきに価値がある
人権作文は、「えらいこと」や「正しいこと」を書く必要はありません。
あなたが経験したこと、考えたこと、心が動いたこと。
それこそが本当に価値のある人権作文になります。
「こんなこと書いていいのかな?」と思ったら、
それはきっと、書くべき“あなただけの視点”なのかもしれません。