塾長ブログ

2025/10/18
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少子化ってどういう問題?“日本の未来”を数字で考えてみよう

ニュースでよく聞く「少子化(しょうしか)」という言葉。
でも、「子どもが少ないと何が問題なの?」「自分には関係ないのでは?」と思う人も多いでしょう。


実は、少子化は日本の将来にとってとても大きなテーマなんです。
今回は、数字をもとに、その意味と影響をわかりやすく見ていきましょう。



1. 日本の子どもの数はどれくらい?


総務省の発表によると、2024年の日本の15歳未満の子どもの数は 約1,400万人
これは、過去最少で、なんと 全人口のわずか11%ほど です。


1970年ごろは子どもが約2,500万人いたので、半分近くに減っていることになります。



2. なぜ子どもが減っているの?


主な理由は3つあります↓

  1. 1.結婚する人が減っている
      → 経済的な不安や仕事の忙しさなどで、結婚をためらう人が増えています。

  2. 2.子育てにかかるお金が増えている
      → 教育費や生活費が高く、「子どもを育てるのが大変」と感じる家庭が多い。

  3. 3.女性の働き方の変化
      → 働く女性が増えた一方で、育児との両立が難しい社会になっています。



3. 少子化が進むとどうなる?


子どもが減ると、やがて「働く世代」も減ります。

そうなると――

  • ・税金や社会保険を支える人が減る

  • ・高齢者を支える力が弱くなる

  • ・学校や地域がさびれていく


つまり、社会全体のバランスが崩れるのです。



4. 国が取り組んでいる対策


政府は少子化を食い止めるために、さまざまな政策を行っています。


  • ・子ども・子育て支援金の制度

  • ・保育園の無償化

  • ・出産育児一時金の増額

  • ・育児と仕事の両立支援(男性の育休推進など)


こうした取り組みは、「子どもを産み育てやすい社会」を作るための努力です。



5. 若い世代ができること


「少子化=大人の問題」と思いがちですが、
今の中高生が大人になるころには、この問題の“主役”になります。


だからこそ、

  • ・社会の仕組みに関心を持つ

  • ・ニュースを見て意見を持つ

  • ・将来どんな社会にしたいか考える


こうした“考える力”こそが、未来を変える第一歩なのです。



まとめ


  • ・少子化は「子どもが減ること」だけでなく、「社会全体が変わること」

  • ・働く人が減り、支える仕組みが苦しくなる

  • ・政府の対策だけでなく、私たち一人ひとりの意識も大切


「少子化」は“遠い問題”ではなく、“自分の未来”の話。
数字の裏にある現実を知ることが、未来を考えるきっかけになります。

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