少子化ってどういう問題?“日本の未来”を数字で考えてみよう
ニュースでよく聞く「少子化(しょうしか)」という言葉。
でも、「子どもが少ないと何が問題なの?」「自分には関係ないのでは?」と思う人も多いでしょう。
実は、少子化は日本の将来にとってとても大きなテーマなんです。
今回は、数字をもとに、その意味と影響をわかりやすく見ていきましょう。
1. 日本の子どもの数はどれくらい?
総務省の発表によると、2024年の日本の15歳未満の子どもの数は 約1,400万人。
これは、過去最少で、なんと 全人口のわずか11%ほど です。
1970年ごろは子どもが約2,500万人いたので、半分近くに減っていることになります。
2. なぜ子どもが減っているの?
主な理由は3つあります↓
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1.結婚する人が減っている
→ 経済的な不安や仕事の忙しさなどで、結婚をためらう人が増えています。 -
2.子育てにかかるお金が増えている
→ 教育費や生活費が高く、「子どもを育てるのが大変」と感じる家庭が多い。 -
3.女性の働き方の変化
→ 働く女性が増えた一方で、育児との両立が難しい社会になっています。
3. 少子化が進むとどうなる?
子どもが減ると、やがて「働く世代」も減ります。
そうなると――
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・税金や社会保険を支える人が減る
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・高齢者を支える力が弱くなる
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・学校や地域がさびれていく
つまり、社会全体のバランスが崩れるのです。
4. 国が取り組んでいる対策
政府は少子化を食い止めるために、さまざまな政策を行っています。
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・子ども・子育て支援金の制度
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・保育園の無償化
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・出産育児一時金の増額
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・育児と仕事の両立支援(男性の育休推進など)
こうした取り組みは、「子どもを産み育てやすい社会」を作るための努力です。
5. 若い世代ができること
「少子化=大人の問題」と思いがちですが、
今の中高生が大人になるころには、この問題の“主役”になります。
だからこそ、
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・社会の仕組みに関心を持つ
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・ニュースを見て意見を持つ
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・将来どんな社会にしたいか考える
こうした“考える力”こそが、未来を変える第一歩なのです。
まとめ
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・少子化は「子どもが減ること」だけでなく、「社会全体が変わること」
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・働く人が減り、支える仕組みが苦しくなる
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・政府の対策だけでなく、私たち一人ひとりの意識も大切
「少子化」は“遠い問題”ではなく、“自分の未来”の話。
数字の裏にある現実を知ることが、未来を考えるきっかけになります。