英単語が覚えられないのは“あなたのせいじゃない”
◆英語で悩むすべての子へ
Day1:英単語が覚えられないのは“あなたのせいじゃない”
●「単語が全然覚えられない…」と悩んでませんか?
英語が苦手な子に「どこが一番つらい?」と聞くと、
ほぼ全員がこう言います。
「英単語が覚えられないんです…」
そして次に出てくるのが、この言葉。
「私、記憶力悪いんで…」
「才能ないのかな…」
いいえ。
それは100%間違いです。
英単語が覚えられないのは、
あなたの能力のせいではありません。
●【真実】人間は「知らない単語」を覚えるのが苦手な生き物
脳科学ではこう言われています。
人間は、“意味のない情報”を覚えるのが最も苦手。
「cat」「water」なら覚えやすいけれど、
「through」「environment」「despite」みたいな
使わない単語は全然定着しない。
これは普通。
むしろ、それが“人間らしい”脳の働き。
あなたは悪くない。
脳の仕様がそうなっているだけ。
●【問題】ではなぜ覚えられないのか?
答えはとてもシンプルです。
① 覚えた瞬間に忘れる仕組みになっている
人は“覚えた直後に忘れる”のが普通。
エビングハウスの忘却曲線がそれを証明しています。
だから、
1回覚えただけで忘れるのは当然。
あなたのせいではなく、人類の仕様です。
② 復習のタイミングが間違っている
英単語が覚えられない子は、ほぼ全員こう言います:
「復習はテスト前にまとめてやります!」
これ、脳の特性に逆らった最悪のやり方。
忘れるタイミングに合わせて復習する必要があります。
・5分後
・1時間後
・1日後
・1週間後
この流れで復習すると、
驚くほど定着する。
つまり――
覚えられないのではなく、
覚えられるやり方を知らないだけ。
③「自分で記憶をチェックする仕組み」がない
これは子ども全員がつまずくポイント。
人は“覚えたつもり”になる生き物。
チェックせずに
-
「理解した気がする」
-
「覚えた気がする」
これで満足してしまう。
問題はそこではなく、
“自分がどこを忘れているか”がわからないこと。
ここが最大の壁。
●【だからこそ】覚えられないのは才能の問題じゃない
英単語が覚えられない理由は、
-
脳の仕様
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復習のタイミング
-
自動で忘れる仕組み
-
チェック方法の欠如
この「仕組み」が原因です。
つまり、
覚えられないのではなく、
覚えられる仕組みを知らないだけ。
あなたは悪くない。
むしろ、仕組みを知れば誰でも伸びる。
●ではどうすれば覚えられるのか?
これは次回以降でさらに深く話しますが、
結論だけ先に言うなら…
“テストされる”と記憶は強くなる
人は、
「答えを覚える」より
「思い出そうとする」方が記憶に残る。
だから
“自分がどこで間違えたか”
“どこを忘れたか”
これがわかる学習こそ最強です。
今後のシリーズでは、
この仕組みをさらに深く掘り下げていきます。
◎ 子どもたちへのメッセージ
英単語を覚えられないのは、
あなたの能力のせいじゃありません。
“方法”を知らなかっただけ。
そして方法を知れば、
誰でも必ずできるようになります。
あなたが伸びない理由は“才能”ではなく、
ただ“仕組み”を知らなかっただけ。
次回からその秘密を、ひとつずつ解き明かしていきます。
◆まとめ
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単語が覚えられないのは才能ではなく“脳の仕様”
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人は忘れるようにできている
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復習タイミングを変えるだけで定着率は爆上がり
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“覚えたつもり”を防ぐ仕組みが必要
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あなたは悪くない。仕組みを知らないだけ。

