塾や参考書だけでは英語が伸びない本当の理由
◆英語で悩むすべての子へ
Day4:塾や参考書だけでは英語が伸びない本当の理由
●「塾に行ってるのに伸びない…」
「参考書も新しいの買ったのに…」
「家では一応やってるのに…」
それでも英語が伸びない子が必ずいます。
でもこれは、
やる気がないからでも、才能がないからでもありません。
実は――
塾や参考書の仕組みそのものが、
英語の“本当に必要な部分”を補えていないのです。
これは業界の裏側を知る教育者にしか言えない話です。
●【理由①】英語は“授業を聞くだけで伸びる教科”ではない
数学は…
授業で理解 → 問題を解く → 点が上がる
という流れが成立します。
しかし英語は違う。
英語は、
知識 → 思い出す → 使う
の3段階が必要な教科
授業で知識を得ても、
家で思い出して使わないと定着しない。
つまり、
授業だけでは完成しない教科なんです。
●【理由②】塾や学校は“全員一律”で進む
授業は全員同じスピードで進むため、
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・もう理解している子
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・つまずいている子
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・その日は疲れている子
-
・家で復習してこなかった子
みんな同じ時間を受けます。
だからどうしても置き去りが出る。
英語は“積み重ね型”の教科なので、
ほんの少しの理解のズレでも、
後でとてつもなく大きな差になります。
●【理由③】英語の弱点は“本人にしか分からない”
数学のミスはわかりやすい。
しかし英語は…
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・どの文法でつまずいているのか
-
・どの単語を覚えていないのか
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・読めない理由が語順の問題なのか
-
・ヒントが出ても思い出せないのか
これが、外側からは“見えにくい”。
つまり、
“どこを直したら伸びるか”が不透明な教科なんです。
その状態で頑張っても、
空回りしてしまうのは当然。
●【理由④】“復習の質”が保証されていない
英語が伸びる子は例外なく、
「復習の仕方」がうまい子です。
逆に伸びない子はこう言います。
「復習って何すればいいの?」
「やったけど覚えてるか分からない」
「何をどこまでやればいいか分からない」
塾では授業は提供できても、
「その後の復習の管理」は十分にできない。
つまり、
伸びるかどうかは結局“家での学習の質”にかかる。
●【理由⑤】“間違えた問題”が次に活かされていない
英語は
間違えた問題を“どう直すか”がすべて。
しかし、
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・間違いを記録していない
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・どこでミスしたか忘れる
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・本番で同じミスを再びする
これが繰り返される。
塾でも参考書でも、
“間違えた瞬間の記録”や
“再チェックの仕組み”までは作れない。
だから伸び悩む。
●【結論】塾や参考書が悪いのではなく
英語はそもそも「仕組み」がないと伸びない教科
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・英語は知識を「聞くだけ」で習得できない
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・個人の弱点がバラバラすぎて授業形式では対応しにくい
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・家での復習の質を自分で保証できない
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・間違えた問題を繰り返し直す仕組みが必要
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・“定着の管理”ができる学習じゃないと伸びない
これが“本当の理由”。
生徒のせいでも、
塾のせいでも、
参考書のせいでもありません。
ただ――
英語だけは、学習に「仕組み」が必要な教科なんです。
●【ではどうすれば伸びるのか?】
答えはひとつ。
「自分の弱点を見える化し、
間違えた問題を“確実に直す仕組み”を作ること。」
これができれば、
誰でも伸びる。
才能は関係ない。
そしてこの“仕組み”の重要性こそ、
次の回でさらに深掘りしていきます。
◎ 子どもたちへのメッセージ
英語が伸びないのは、
頑張っていないからでも、
頭が悪いからでもありません。
英語は、“やり方”に左右される教科。
“仕組み”が整えば、
あなたは必ず伸びます。
これまでの勉強がムダだったわけではありません。
むしろ――
“これからどう学ぶか”で未来は大きく変わります。
◆まとめ
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・英語は授業だけで完結しない教科
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・個人差が大きいので“全体授業”と相性が悪い
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・弱点が本人にしか見えない
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・復習の質がバラバラ
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・間違えた問題を直す仕組みが必要
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・英語を伸ばすには“仕組みづくり”がすべて

