第1回|なぜ、ワークをやっても成績が上がらないのか ―「勉強しているつもり」の正体―
「毎日ワークはやっている」
「問題集もちゃんと解いている」
それなのに、テストの点数が上がらない。
こうした生徒は、実はとても多いです。
そして、誤解を恐れずに言えば、成績が伸び悩んでいる生徒ほど、この状態に陥っています。
しかし、最初に伝えておきたいことがあります。
それは、君の努力が足りないわけではない、ということです。
●「勉強しているのに伸びない」の正体
多くの生徒は、
「ワークを解くこと=勉強」
「問題集を何ページも進めること=頑張っている証」
だと思っています。
だから、ワークを開き、問題を解き、丸付けをして、
「今日は勉強した」と安心します。
けれど、ここに大きな落とし穴があります。
頭の中に情報がほとんど入っていない状態で、アウトプットだけを頑張っていないでしょうか。
何も入っていない引き出しから、答えを取り出そうとしても、
出てくるはずがありません。
●アウトプットだけの勉強がうまくいかない理由
テストや問題演習は、いわばアウトプットです。
アウトプットとは、「すでに頭の中にある知識」を使って表現する行為です。
ところが、多くの生徒はこうなっています。
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・教科書をほとんど読んでいない
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・解説を流し読みしている
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・「分かった気」になって次へ進む
この状態で問題集に取り組んでも、
それは勉強ではなく作業になってしまいます。
作業は疲れます。
時間もかかります。
でも、成績にはつながりません。
●「インプットが大事」と言われても、やりたくない理由
「まずは覚えなさい」
「教科書を読みなさい」
こう言われた経験は、誰にでもあると思います。
しかし、多くの生徒はこう感じています。
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・覚えるのは面倒くさい
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・すぐに結果が出ない
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・何をどこまで覚えればいいか分からない
だから、一番分かりやすい行動=問題を解くことに逃げてしまうのです。
これは怠けではありません。
「どうやって勉強すればいいかが分からない」だけなのです。
●そもそも「勉強」とは何なのか
ここで一度、立ち止まって考えてみてください。
勉強とは何でしょうか。
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・たくさん問題を解くこと?
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・ノートをきれいにまとめること?
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・長時間机に向かうこと?
本当の勉強とは、
「分からない」を「分かる」に変え、使える形で頭に残すことです。
そのためには、
「何を覚えるのか」
「なぜそうなるのか」
を、自分の頭で考える必要があります。
●受け身の勉強から抜け出せていない
成績が伸びない生徒に共通しているのは、
勉強が受け身になっていることです。
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・先生に言われたからやる
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・宿題だからやる
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・親に言われたからやる
この状態では、
「考える」よりも「こなす」ことが目的になってしまいます。
そして、テスト本番でも同じです。
問題を見て、
「これ、何だっけ?」
と考え込んでしまう。
なぜなら、
最初から考える練習をしていないからです。
●このシリーズで伝えていきたいこと
このブログシリーズでは、
「どの参考書がいいか」
「何時間勉強すればいいか」
といった話は、あまりしません。
それよりも大切な、
-
・どう考えて勉強に向き合うのか
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・できる生徒は何を意識しているのか
-
・勉強の正体とは何なのか
を、一つずつ整理していきます。
もし今、
「頑張っているのに結果が出ない」
「勉強しているはずなのに不安」
と感じているなら、このシリーズを最後まで読んでください。
君は、まだ“正しいスタートライン”に立てていないだけです。
次回予告
第2回|頭の中に何もないまま、アウトプットしようとしていないか
―インプットを飛ばす勉強の落とし穴―

