第5回|「勉強しろ」と言われて伸びない理由 ―行動の前に、考え方を変えなければならない―
「勉強しなさい」
「ちゃんとやりなさい」
こう言われた経験がない生徒はいないでしょう。
けれど、正直に考えてみてください。
その言葉で、勉強が急にうまくいったことはありますか。
多くの場合、
やる気が出るどころか、
気持ちは重くなり、机から遠ざかっていきます。
それには、はっきりとした理由があります。
●「勉強しろ」は、答えになっていない
「勉強しろ」という言葉は、
行動だけを求めています。
しかし、生徒の頭の中には、
こんな疑問があります。
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・何を?
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・どうやって?
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・どこから?
この疑問が解決されないままでは、
動けるはずがありません。
●動けないのは、やる気がないからではない
多くの大人は、
「やる気がないから勉強しない」
と思いがちです。
しかし実際は、
分からないから動けないのです。
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・何をすればいいか分からない
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・やっても意味がある気がしない
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・失敗するのが怖い
こうした状態で、
前向きに行動するのは難しいのです。
●行動を生むのは「考え方」である
人は、
納得して初めて動きます。
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・なぜこれをやるのか
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・何につながるのか
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・やるとどう変わるのか
これが分からないままでは、
行動は長続きしません。
つまり、
行動の前に、考え方が必要なのです。
●受け身の勉強が続く理由
「言われたからやる」
「怒られるからやる」
この状態は、
完全に受け身です。
受け身の勉強では、
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・自分で考えない
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・振り返らない
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・改善しない
結果として、
同じ失敗を繰り返します。
●できる生徒は、納得してから動く
できる生徒は、
いきなり勉強を始めません。
まず、
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・今日何をやるか
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・何のためにやるか
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・どこまでやるか
を、頭の中で整理します。
だから、
短い時間でも集中でき、
結果につながります。
●「考え方」を変えると、行動が変わる
勉強がうまくいかない生徒に、
いきなり行動を求めても意味はありません。
必要なのは、
考え方の整理です。
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・勉強とは何か
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・どう進めるのか
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・何を大事にするのか
ここが変わると、
行動は自然についてきます。
●叱るより、考えさせる
もし今、
「勉強しなさい」と言われ続けているなら、
少し視点を変えてみてください。
「今日は、何を勉強するつもり?」
「それは、何のため?」
この問いかけだけで、
勉強は受け身から能動へと変わり始めます。
次回予告
第6回|受け身の勉強から、能動的な勉強へ
―成績が伸び始める生徒の共通点―

