塾長ブログ

2023/05/19
ブログ

自分が長年思っていること。

塾長を長いことやってきているが、親御さんが子供のことを100%理解しているということは殆どない。

親御さんが塾に期待することといえば、子供の成績を上げることに他ならないのだが、その子供の成績が中々上がらない場合に塾を変えるということがある。

以前、とある受験生の親御さんが「他の塾に行かせようと思うので塾をやめさせてもらおうと思います。」という申し出があったので、素直に退塾の手続きをとり、最後に一言「今のままだと塾を変えても成績は変わらないと思いますよ。」というと親御さんは「最後の望みです。」と言っていた。

その子の場合、勉強をするにあたって内面を変えないと無理だと思っていたので、勉強はそこそこにキープしながらまずは心のケアからアプローチしている最中だった。しかし、親御さんはそんなことよりも結果主義なところで道半ばにして遮ってしまったのだ。

子供に必要なことは「勉強」だけでは成立しないということを分かってほしいのだが、私的には言い訳じみたことを言いたくもないので素直に受け入れるしかない。

結局、その後のその子の情報は友達伝いで耳に入ってきていたが、成績も上がらず、第一志望の高校も入れなかったとのことだった。

他の塾ではどこまで生徒に携わることが出来ているのかわからないが、少なくとも私自身は生徒一人ひとりと1:1でコミュニケーションをとっており、学校での悩みや家庭での悩み、もちろん進路の悩みや勉強の悩みなど、色々話をして心の障壁を1つ1つ外していく作業を最重要課題として行っている。
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