勉強の“入り”がすべてを左右する
「さあ、勉強しよう」と机に向かったとき、
その瞬間の気持ちの状態が、その後の集中力や吸収率に大きく影響していることをご存じでしょうか。
■ 「褒められた後」 vs 「怒られた後」
例えば、先生や親から褒められた後に勉強するとき。
気持ちは前向きになっており、「よし、やってやろう」という意欲が湧いてきます。
逆に、怒られてから仕方なく机に向かった場合。
「なんでやらなきゃいけないの…」「もうやだ…」と気持ちはどんより。
この両者では、まったく勉強の効率が変わってきます。
■ 楽しい気分 vs 嫌々の気分
楽しい気分のときは、脳の中でも“前向きスイッチ”が入っている状態。
集中力も持続しやすく、記憶にも残りやすい。
逆に「やりたくないけどやらなきゃ…」という嫌々の気持ちで取り組んだ勉強は、
頭に入っていないことが多く、結局あとでやり直す羽目になることも…。
■ 余裕がある vs 切羽詰まった状態
定期テスト直前、焦りと不安でいっぱいになった状態では、
気持ちばかりが先走ってしまい、本来の実力が出しきれなくなることも。
一方で、「あと○日あるから、今日はここをしっかりやろう」と
気持ちに余裕を持った状態で進める勉強は、理解も定着も深まります。
■ 勉強の“入り方”を整えるために
では、どうやってその良い“入り”を作るか。
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・小さな成功体験(簡単な問題から始めて「できた!」を味わう)
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・一言、自分を褒める(「よし、偉いぞ自分!」)
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・好きな音楽やルーティンで気持ちを整える
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・無理に気分を上げなくても、「よし、5分だけやってみる」も有効
など、ちょっとしたことで勉強モードへの入り口が整います。
■ まとめ
勉強は「何をやるか」も大事ですが、
「どんな気持ちで始めるか」が、それ以上に成果を左右します。
褒められた後のような前向きな気持ちで、
自分を少しだけ“いい状態”にしてから勉強に取りかかるだけで、
その時間は、ぐんと価値のあるものになりますよ。