塾長ブログ

2025/07/26
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風って何が当たってきてるの? ~目に見えない“空気の粒”の正体~

「風が当たる」ってどういうこと?


外に出ると、「風が気持ちいい~」とか「風が強いなあ」って感じることがありますよね。
でも、ちょっと不思議に思いませんか?


そもそも“風”って何が当たってきてるの?


見えないけれど、たしかに“ぶつかって”きてる感覚。
実はこれ、空気をつくっている「原子」や「分子」たちが私たちに当たってきているからなんです!



空気は「何もないもの」じゃない!


空気って、透明だし、つかめないし、
「なにもない空間」みたいに思ってしまいがちですよね。


でも実は、空気の中には…

  • ・酸素(O₂)

  • ・二酸化炭素(CO₂)

  • ・窒素(N₂)

  • ・水蒸気(H₂O)


などなど、小さな小さな粒(=分子)がギュウギュウにつまっているんです。


それらの粒は、1秒間に数百メートルの速さでビュンビュン動いているんですよ!



風は「空気の粒が押し寄せてくること」


風が吹いているときって、


小さな粒が一方向にたくさん押し寄せてくる


という状態になっています。


たとえば、野球のボール1個が当たるのではなく、米粒くらいのものが1億個ぐらい一気に飛んできて当たるようなイメージです。


もちろん1つ1つはすごく軽くて小さいので、見えないし痛くもないですが、それだけ大量の粒がぶつかってくることで「風」として感じているんです。



なぜ風が「冷たく」感じるの?


たとえば、汗をかいたあとに風が当たると「ひんやり」しますよね。
これも、空気の粒がたくさんぶつかって、体の熱をうばっていくから。


実際には、空気の分子が汗の水分を気体に変えるときに、熱を持っていくんです。
(これを「気化熱(きかねつ)」といいます)


風=空気の粒、ということがわかると、こういう現象もスッキリ理解できるようになりますね。



空気の粒は、どれくらい小さい?


想像しやすいように、少しだけ例を出してみます。

  • ・1㎝の中に、水の分子は約1000億個入っている

  • ・空気1Lの中には、およそ25000000000000000000000(2.5×10²⁵)個の分子がある


…もはや想像がつきませんが、とにかくものすごい数の小さな粒が、いつも私たちの体にぶつかってきているということです。



おわりに|風の正体は、目に見えない“つぶつぶシャワー”だった!


風はただの「すーっ」という感覚ではありません。
その正体は、目に見えない空気のつぶ(原子・分子)が、すごい速さでぶつかってくるシャワーなんです。


ふだん何気なく感じている風が、科学の世界ではとってもダイナミックな現象だとわかると、なんだか楽しくなってきませんか?


次に風が吹いたときは、
「おぉ、今めっちゃ空気の粒がぶつかってきてる!」って、ちょっとだけ思い出してみてくださいね。

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