塾長ブログ

2025/10/16
雑学・豆知識,時事問題・ニュース解説,考える力・探究学習

円安ってなに?外国のお金と日本のお金の関係をわかりやすく!

ニュースでよく聞く「円安」。
「円安になると物価が上がる」「海外旅行が高くなる」などと言われますが、
そもそも“円安”ってどういう意味なのでしょうか?


今回は、円安・円高の仕組みを、身近な例でわかりやすく解説します。



1. 円安・円高って何?


外国とお金を交換することを「為替(かわせ)」といいます。
たとえば、1ドル=100円のとき、100円出せば1ドルが買えます。


ところが、もし1ドル=150円になったら?
同じ1ドルを買うのに150円必要になります。


つまり――

  • ・円の価値が下がる → 円安

  • ・円の価値が上がる → 円高


ということになります。



2. 円安になるとどうなる?


円の価値が下がると、外国から買うもの(輸入品)が高くなります。


■ 生活への影響

  • ・食品(小麦・牛肉など)の値段が上がる

  • ・ガソリンや電気代も高くなる


でも、円安には良い面もあります↓


■ 経済への影響

  • ・日本の商品を海外に売るとき、安く見えるので売れやすい!

  • ・海外からの観光客が増える(日本が“安く旅行できる国”になる)


つまり、円安は「輸入に不利・輸出に有利」なのです。



3. なぜ円安が起こるの?


主な理由は3つあります。

  1. 1.日本の金利が低い(お金が海外に流れやすい)

  2. 2.世界の投資家がドルなどを買う

  3. 3.輸入が増えて円をたくさん使う


最近では、アメリカの金利が高く、日本の金利が低いままなので、
多くの人がお金をドルに換えている=円安が進んでいるのです。



4. 円安をどう見るか?


円安は悪いことだけではありません。
輸出企業にとってはチャンスでもあり、観光業も潤います。
一方で、生活必需品が値上がりするため、家計には負担です。


つまり、誰にとってプラスか、マイナスかが人によって違うのです。



5. ニュースを見るポイント


円安・円高のニュースを見たら、
「何が高く(安く)なるのか」「誰が得して、誰が困るのか」
を考えるようにしてみましょう。


それが、経済を理解する第一歩になります。



まとめ


  • ・円安は「円の価値が下がる」こと

  • ・輸入は高く、輸出は有利になる

  • ・生活や企業にいろいろな影響がある


“円の値段”の変化は、世界と日本のつながりを映す鏡。
ニュースの数字の裏には、私たちの生活がしっかりつながっています。

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