円安ってなに?外国のお金と日本のお金の関係をわかりやすく!
ニュースでよく聞く「円安」。
「円安になると物価が上がる」「海外旅行が高くなる」などと言われますが、
そもそも“円安”ってどういう意味なのでしょうか?
今回は、円安・円高の仕組みを、身近な例でわかりやすく解説します。
1. 円安・円高って何?
外国とお金を交換することを「為替(かわせ)」といいます。
たとえば、1ドル=100円のとき、100円出せば1ドルが買えます。
ところが、もし1ドル=150円になったら?
同じ1ドルを買うのに150円必要になります。
つまり――
-
・円の価値が下がる → 円安
-
・円の価値が上がる → 円高
ということになります。
2. 円安になるとどうなる?
円の価値が下がると、外国から買うもの(輸入品)が高くなります。
■ 生活への影響
-
・食品(小麦・牛肉など)の値段が上がる
-
・ガソリンや電気代も高くなる
でも、円安には良い面もあります↓
■ 経済への影響
-
・日本の商品を海外に売るとき、安く見えるので売れやすい!
-
・海外からの観光客が増える(日本が“安く旅行できる国”になる)
つまり、円安は「輸入に不利・輸出に有利」なのです。
3. なぜ円安が起こるの?
主な理由は3つあります。
-
1.日本の金利が低い(お金が海外に流れやすい)
-
2.世界の投資家がドルなどを買う
-
3.輸入が増えて円をたくさん使う
最近では、アメリカの金利が高く、日本の金利が低いままなので、
多くの人がお金をドルに換えている=円安が進んでいるのです。
4. 円安をどう見るか?
円安は悪いことだけではありません。
輸出企業にとってはチャンスでもあり、観光業も潤います。
一方で、生活必需品が値上がりするため、家計には負担です。
つまり、誰にとってプラスか、マイナスかが人によって違うのです。
5. ニュースを見るポイント
円安・円高のニュースを見たら、
「何が高く(安く)なるのか」「誰が得して、誰が困るのか」
を考えるようにしてみましょう。
それが、経済を理解する第一歩になります。
まとめ
-
・円安は「円の価値が下がる」こと
-
・輸入は高く、輸出は有利になる
-
・生活や企業にいろいろな影響がある
“円の値段”の変化は、世界と日本のつながりを映す鏡。
ニュースの数字の裏には、私たちの生活がしっかりつながっています。