塾長ブログ

2025/12/06
成績アップのヒント,モチベーション,メンタルサポート,学習法改善,効率よく学習

自分に合った勉強法が見つからないのは当然です

◆英語で悩むすべての子へ

Day5:自分に合った勉強法が見つからないのは当然です


●「どんな勉強法が合ってるのかわからない…」


英語が苦手な子ほど、よくこう言います。


  • ・「いろんな方法を試したけど続かない」

  • ・「ノートまとめても覚えられない」

  • ・「単語帳が続かない」

  • ・「長文の参考書、買って終わった」

  • ・「どれをやれば成績が上がるかわからない」


そして、最終的にこう思う。


「私って、勉強法すら見つけられないのかな…」


でもこれは、絶対に違います。



●【結論】勉強法が見つからないのは“あなたの問題”ではなく

英語という教科が「勉強法を見つけにくい構造」だから。


英語は、どんな子でも“迷子になりやすい教科”。


その理由は、あなたが悪いのではなく、
英語という科目の性質そのものが複雑だから。


ここをまず知ることが大切です。



●【理由①】英語には「1つの正解の勉強法」が存在しない


数学:
→ 自分で解く量が増えれば伸びる(比較的明確)


理科・社会:
→ 暗記の量で勝負できる(戦略が立てやすい)


英語:
→ 単語・文法・語順・リスニング・長文…
必要なスキルが多すぎる


だから、
“完璧な勉強法”なんて存在しません。


探しても見つからない理由は、
最初から無いものを探しているから。



●【理由②】生徒のタイプによって合う学習法が全く違う


例えば…


  • ・聴覚優位

  • ・視覚優位

  • ・手を動かした方が覚えるタイプ

  • ・問題を解かないと理解できないタイプ

  • ・説明を聞いてから練習するタイプ


英語は“個性による差”が特に大きい科目。


だから
友達に合っても、あなたには合わない。


そして
あなたに合っても、友達には合わない。


これが原因で苦しむ子が多い。



●【理由③】「やった気になる勉強法」が多すぎる


英語は“作業になりがち”な教科。


  • ・ノートまとめ

  • ・英文写経

  • ・マーカーだけ塗る

  • ・リスニングを聞くだけ

  • ・単語帳を眺めるだけ


これらは
脳が“覚えたつもり”になりやすいだけで、記憶には残らない。


だから、


「頑張ってるのに伸びない」
「やってるのに手応えがない」


という状態が続く。


これが、勉強法迷子を加速させます。



●【理由④】自分の弱点が見えていない


英語が伸びない最大の理由。


何を直せば点が上がるのか、本人も分かっていない。


  • ・動詞の形?

  • ・語順?

  • ・前置詞?

  • ・比較?

  • ・読解の背景知識?


これが見えていないと、
どの勉強法を試しても“ズレ”が生まれる。


つまり、


「自分に合った勉強法が分からない」のではなく
「自分が何でつまずいているか分からない」の方が本質。



●【理由⑤】続かないのは、あなたが弱いからではない


勉強法が続かない理由はシンプル。


成果が見えないと、脳は続けられない。


  • ・効果が分からない

  • ・何ができるようになったか分からない

  • ・間違いが直っているか分からない


脳は“成長が見えない行為”を嫌う。


だから、
続かないのはあなたのせいではない。
脳の仕組み通りの反応なんです。



●【だからこそ】必要なのは“自分に合う勉強法探し”ではなく

“間違いと弱点を見える化する仕組み”


どんな勉強法であっても、


  • ・自分がどこを間違えて

  • ・なぜ間違えて

  • ・どう直せばよいのか


これが見えていれば、英語は必ず伸びる。


逆に言えば、
この3つが見えない勉強法は、
どれだけ頑張っても伸びにくい。


つまり…


勉強法を選ぶ前に、
“弱点が見える学習”を手に入れるべき。


ここに、英語学習の本質があります。



◎ 子どもたちへのメッセージ


自分に合った勉強法が見つからないのは当たり前。
あなたが悪いわけではありません。


でも、こう考えてみてください。


「自分の弱点が見えたら、勉強法って勝手に決まるんじゃない?」


その通りです。


弱点が見えれば、
やるべきことは自然と決まる。


勉強法迷子だったあなたも、
きっと抜け出せます。



◆まとめ


  • ・英語に“完璧な勉強法”は存在しない

  • ・英語はスキルが多いので迷子になりやすい

  • ・“覚えたつもり勉強法”が多い

  • ・弱点が見えないと努力がズレる

  • ・続かないのは才能ではなく仕組みの問題

  • ・自分に合う勉強法より“弱点の見える化”が大事

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