自分に合った勉強法が見つからないのは当然です
◆英語で悩むすべての子へ
Day5:自分に合った勉強法が見つからないのは当然です
●「どんな勉強法が合ってるのかわからない…」
英語が苦手な子ほど、よくこう言います。
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・「いろんな方法を試したけど続かない」
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・「ノートまとめても覚えられない」
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・「単語帳が続かない」
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・「長文の参考書、買って終わった」
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・「どれをやれば成績が上がるかわからない」
そして、最終的にこう思う。
「私って、勉強法すら見つけられないのかな…」
でもこれは、絶対に違います。
●【結論】勉強法が見つからないのは“あなたの問題”ではなく
英語という教科が「勉強法を見つけにくい構造」だから。
英語は、どんな子でも“迷子になりやすい教科”。
その理由は、あなたが悪いのではなく、
英語という科目の性質そのものが複雑だから。
ここをまず知ることが大切です。
●【理由①】英語には「1つの正解の勉強法」が存在しない
数学:
→ 自分で解く量が増えれば伸びる(比較的明確)
理科・社会:
→ 暗記の量で勝負できる(戦略が立てやすい)
英語:
→ 単語・文法・語順・リスニング・長文…
→ 必要なスキルが多すぎる
だから、
“完璧な勉強法”なんて存在しません。
探しても見つからない理由は、
最初から無いものを探しているから。
●【理由②】生徒のタイプによって合う学習法が全く違う
例えば…
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・聴覚優位
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・視覚優位
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・手を動かした方が覚えるタイプ
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・問題を解かないと理解できないタイプ
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・説明を聞いてから練習するタイプ
英語は“個性による差”が特に大きい科目。
だから
友達に合っても、あなたには合わない。
そして
あなたに合っても、友達には合わない。
これが原因で苦しむ子が多い。
●【理由③】「やった気になる勉強法」が多すぎる
英語は“作業になりがち”な教科。
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・ノートまとめ
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・英文写経
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・マーカーだけ塗る
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・リスニングを聞くだけ
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・単語帳を眺めるだけ
これらは
脳が“覚えたつもり”になりやすいだけで、記憶には残らない。
だから、
「頑張ってるのに伸びない」
「やってるのに手応えがない」
という状態が続く。
これが、勉強法迷子を加速させます。
●【理由④】自分の弱点が見えていない
英語が伸びない最大の理由。
何を直せば点が上がるのか、本人も分かっていない。
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・動詞の形?
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・語順?
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・前置詞?
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・比較?
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・読解の背景知識?
これが見えていないと、
どの勉強法を試しても“ズレ”が生まれる。
つまり、
「自分に合った勉強法が分からない」のではなく
「自分が何でつまずいているか分からない」の方が本質。
●【理由⑤】続かないのは、あなたが弱いからではない
勉強法が続かない理由はシンプル。
成果が見えないと、脳は続けられない。
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・効果が分からない
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・何ができるようになったか分からない
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・間違いが直っているか分からない
脳は“成長が見えない行為”を嫌う。
だから、
続かないのはあなたのせいではない。
脳の仕組み通りの反応なんです。
●【だからこそ】必要なのは“自分に合う勉強法探し”ではなく
“間違いと弱点を見える化する仕組み”
どんな勉強法であっても、
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・自分がどこを間違えて
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・なぜ間違えて
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・どう直せばよいのか
これが見えていれば、英語は必ず伸びる。
逆に言えば、
この3つが見えない勉強法は、
どれだけ頑張っても伸びにくい。
つまり…
勉強法を選ぶ前に、
“弱点が見える学習”を手に入れるべき。
ここに、英語学習の本質があります。
◎ 子どもたちへのメッセージ
自分に合った勉強法が見つからないのは当たり前。
あなたが悪いわけではありません。
でも、こう考えてみてください。
「自分の弱点が見えたら、勉強法って勝手に決まるんじゃない?」
その通りです。
弱点が見えれば、
やるべきことは自然と決まる。
勉強法迷子だったあなたも、
きっと抜け出せます。
◆まとめ
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・英語に“完璧な勉強法”は存在しない
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・英語はスキルが多いので迷子になりやすい
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・“覚えたつもり勉強法”が多い
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・弱点が見えないと努力がズレる
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・続かないのは才能ではなく仕組みの問題
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・自分に合う勉強法より“弱点の見える化”が大事

