塾長ブログ

2025/12/15
成績アップのヒント,モチベーション,自主性の育て方,勉強しない悩み,学習法改善

やる気は自力で作れない ー続けるための“環境づくり”を考える日ー

● 「やる気が出ない…」


生徒が口にする悩みランキングで、
常に上位に来るワードです。


  • ・「勉強しようと思っても気分が乗らない」

  • ・「明日こそやろうと思って忘れる」

  • ・「やる気が出たときだけ勉強する」


そして最後はこう言う。


「やる気さえあれば頑張れるのに…」


でも、これは大きな誤解です。



●【結論】やる気は“自分で作るもの”ではありません


人間は、
やる気が出てから行動する生き物ではなく、
行動したらやる気が出る生き物
です。


つまり――


やる気は自分の内側から湧いてくるものではなく、
外側の環境によって自動的に生まれる。


だから「やる気が出ない…」と悩む必要はありません。
やる気は性格の問題ではないのです。



●【ポイント①】環境を変えるだけで“勝手に”人は動く


例えば…

  • ・スマホが手の届くところにある

  • ・漫画が机の横に置いてある

  • ・机の上が散らかっている

  • ・ベッドが見える位置で勉強する


……これだけで
「やる気が出ない理由」が完成します。


逆に、

  • ・机からスマホを遠ざける

  • ・勉強道具だけを視界に入れる

  • ・15分だけやるルールを作る

  • ・勉強前に机を片付ける


これだけで、
やる気の“スイッチの入りやすさ”が激変します。


やる気よりも環境。
これは科学的にも証明されています。



●【ポイント②】“始めるまで”が一番つらい


勉強に限らず、
人間の脳が一番抵抗するのは スタートの瞬間 です。


でも不思議なことに、
机に向かって2〜3分手を動かすと、
脳は…


「あれ?意外とできるかも?」


と、急に素直になります。


つまり、

  • ・勉強する力

  • ・集中する力

  • ・続ける力


これらは “始めた後” に自然と出てくるのです。


だから大事なのは
「どうやって始めるか」



●【ポイント③】“やる気”より“仕組み”を優先する


例えばこんな仕組みがあると、すぐ動けます↓


  • ・単語だけは“寝る前に3つ”やる

  • ・朝起きたら机に参考書が開いてある

  • ・塾の宿題は“帰ったら5分だけ”取りかかる

  • ・スマホは勉強開始と同時に別の部屋へ

  • ・勉強アプリはトップ画面に置く


これらはすべて、
脳が「行動しやすい状態」を作るための環境づくり。


やる気に頼るより100倍効果があります。



●【最強ポイント】


“やる気を出す”のではなく


“やらない理由を消す”


これが続けられる人の思考です。


  • ・スマホが気になる → 手の届かない場所へ

  • ・机に向かうのが面倒 → 教材を準備しておく

  • ・集中できない → 勉強時間を短くする

  • ・気分が乗らない → やるべき量を減らす


やる気は作れなくても、
“やれない理由”は取り除ける。


人は邪魔がなくなると、勝手に行動するのです。



● 子どもたちへのメッセージ


やる気が出ないのは、あなたが弱いからじゃありません。


やる気は性格ではなく、環境によって生まれるもの。


  • ・机を整える

  • ・スマホを遠ざける

  • ・とりあえず3分だけやる


これだけでも、来年のあなたは大きく変わります。


やる気は待たなくていい。
環境があなたの背中を押してくれるから。


あなたは必ずできるようになります。



●まとめ


  • ・やる気は内側から生まれない

  • ・行動が先、やる気はあと

  • ・環境を整えると自動的に動ける

  • ・スタートが一番つらい

  • ・“やる気より仕組み”が継続のカギ

  • ・最強は「やらない理由を消す」こと

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