やる気は自力で作れない ー続けるための“環境づくり”を考える日ー
● 「やる気が出ない…」
生徒が口にする悩みランキングで、
常に上位に来るワードです。
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・「勉強しようと思っても気分が乗らない」
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・「明日こそやろうと思って忘れる」
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・「やる気が出たときだけ勉強する」
そして最後はこう言う。
「やる気さえあれば頑張れるのに…」
でも、これは大きな誤解です。
●【結論】やる気は“自分で作るもの”ではありません
人間は、
やる気が出てから行動する生き物ではなく、
行動したらやる気が出る生き物です。
つまり――
やる気は自分の内側から湧いてくるものではなく、
外側の環境によって自動的に生まれる。
だから「やる気が出ない…」と悩む必要はありません。
やる気は性格の問題ではないのです。
●【ポイント①】環境を変えるだけで“勝手に”人は動く
例えば…
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・スマホが手の届くところにある
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・漫画が机の横に置いてある
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・机の上が散らかっている
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・ベッドが見える位置で勉強する
……これだけで
「やる気が出ない理由」が完成します。
逆に、
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・机からスマホを遠ざける
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・勉強道具だけを視界に入れる
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・15分だけやるルールを作る
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・勉強前に机を片付ける
これだけで、
やる気の“スイッチの入りやすさ”が激変します。
やる気よりも環境。
これは科学的にも証明されています。
●【ポイント②】“始めるまで”が一番つらい
勉強に限らず、
人間の脳が一番抵抗するのは スタートの瞬間 です。
でも不思議なことに、
机に向かって2〜3分手を動かすと、
脳は…
「あれ?意外とできるかも?」
と、急に素直になります。
つまり、
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・勉強する力
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・集中する力
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・続ける力
これらは “始めた後” に自然と出てくるのです。
だから大事なのは
「どうやって始めるか」。
●【ポイント③】“やる気”より“仕組み”を優先する
例えばこんな仕組みがあると、すぐ動けます↓
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・単語だけは“寝る前に3つ”やる
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・朝起きたら机に参考書が開いてある
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・塾の宿題は“帰ったら5分だけ”取りかかる
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・スマホは勉強開始と同時に別の部屋へ
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・勉強アプリはトップ画面に置く
これらはすべて、
脳が「行動しやすい状態」を作るための環境づくり。
やる気に頼るより100倍効果があります。
●【最強ポイント】
“やる気を出す”のではなく
“やらない理由を消す”
これが続けられる人の思考です。
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・スマホが気になる → 手の届かない場所へ
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・机に向かうのが面倒 → 教材を準備しておく
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・集中できない → 勉強時間を短くする
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・気分が乗らない → やるべき量を減らす
やる気は作れなくても、
“やれない理由”は取り除ける。
人は邪魔がなくなると、勝手に行動するのです。
● 子どもたちへのメッセージ
やる気が出ないのは、あなたが弱いからじゃありません。
やる気は性格ではなく、環境によって生まれるもの。
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・机を整える
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・スマホを遠ざける
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・とりあえず3分だけやる
これだけでも、来年のあなたは大きく変わります。
やる気は待たなくていい。
環境があなたの背中を押してくれるから。
あなたは必ずできるようになります。
●まとめ
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・やる気は内側から生まれない
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・行動が先、やる気はあと
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・環境を整えると自動的に動ける
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・スタートが一番つらい
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・“やる気より仕組み”が継続のカギ
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・最強は「やらない理由を消す」こと
