塾長ブログ

2025/12/25
雑学・豆知識,季節の話題,コミュニケーション,理科・生活科,考える力・探究学習

知ってるようで知らない!お正月のひみつ ~なぜお正月に「おせち料理」を食べるの?~

● お正月といえば「おせち料理」


お正月になると、どの家庭でもよく見かける「おせち料理」。


でも、こんなことを考えたことはありませんか?


  • ・なぜお正月だけ特別な料理を食べるの?

  • ・なぜ何日も同じものを食べるの?

  • ・正直、意味を知らずに食べていない?


実は、おせち料理には
昔の人の知恵と願い がたくさん詰まっています。



◆【結論】


おせちは「楽をするための料理」だった


おせち料理は、もともと


お正月に家族みんなが休むための料理


として作られました。


昔は、

● 火を使うこと
● 料理をすること


これ自体がとても大変でした。


そこで、


「お正月くらいは家事を休もう」
「神様を迎える期間は静かに過ごそう」


という考えから、
日持ちする料理をまとめて作った のが始まりです。



▲ おせち料理は「保存食」だった


冷蔵庫のない時代、
食べ物を長く保存する工夫が必要でした。


そのため、おせち料理は

● 甘く煮る
● しょうゆや砂糖を多く使う
● 酢でしめる


といった方法で作られています。


「味が濃い」のには、
ちゃんと理由があったのです。



★ 実はすごい!おせち料理に込められた意味


おせち料理の中身には、
すべて縁起の良い意味 が込められています。


いくつか紹介します。


● 黒豆
→ 「まめ(元気)に働けるように」

● 数の子
→ 「子どもがたくさん増えますように」

● 昆布巻き
→ 「よろこぶ」という言葉にかけて

● えび
→ 「腰が曲がるまで長生きできますように」

● 栗きんとん
→ 「お金に困らないように」


つまり、おせちは


家族の幸せを願う料理


なのです。



◆ なぜ「重箱」に入れるの?


おせちは、なぜ重箱に入っているのでしょうか。


理由はとても分かりやすいです。


幸せが重なりますように


という願いが込められているから。


料理を重ねることで、
喜びや幸せも重なると考えられていました。



● おせちは「日本人の願いのかたまり」


おせち料理は、


◆ ただの正月料理


ではなく

◆ 日本人の考え方そのもの


が形になったものです。


  • 家族を大切にする

  • 一年の始まりを大事にする

  • 願いを言葉や形にする


こうした文化が、
今もお正月に残っています。



◆ 子どもたちへのメッセージ


おせち料理が苦手でも大丈夫です。


でも、
「意味」を知って食べると、
少し見え方が変わります。


これは、


家族の一年を願って作られた料理


だということ。


今年のお正月は、
ぜひ一品だけでも
「どんな意味があるんだろう?」
と考えながら食べてみてください。



まとめ


● おせちは正月に休むための料理
● 昔の保存の知恵が詰まっている
● 一つ一つの料理に縁起の意味がある
● 重箱は「幸せが重なる」願い
● おせちは日本人の価値観そのもの

一覧に戻る

カテゴリー