知ってますか? “失敗”を利用する敵、“完璧主義” (シリーズ第4回:自分に勝つ7つのレッスン)
◆ 敵は、あなたが“完璧を求める瞬間”を狙っている
例えばこんなこと、ありませんか?
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・勉強をやり始めたが、うまくいかない → 気持ちが折れる
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・ちょっと手を抜いたらミスして → もう全部イヤになる
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・問題1つを間違えた瞬間 → 勉強する気がゼロになる
これらは全て、
敵があなたの“完璧主義”を利用している証拠 です。
なぜなら敵は知っています。
人は、完璧を目指すほど折れやすい
折れた人は、行動しなくなる
だから敵はこうささやきます。
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・「ミスしたね?ほら、無理なんだよ」
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・「完璧にできないならやらなくていいよ」
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・「今日はもうダメだ。明日からやれば?」
これが最大の罠なんです。
◆ 完璧主義は“強さ”ではなく“弱さ”
多くの子はこう思っています。
「完璧を求める自分はストイックだ」
「本気を出している証拠だ」
いいえ、違います。
完璧主義の正体は――
“失敗が怖い人”が作り上げる殻(から) です。
完璧でなければ認められない。
ミスしたら価値がない。
途中でつまずくくらいなら、初めからやらない方がラク。
その結果、
一歩を踏み出せない人間になってしまいます。
◆ 完璧主義者が必ず落ちる“最悪のループ”
完璧主義には恐ろしい流れがあります。
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1.完璧を目指す
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2.少しでもうまくいかない
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3.落ち込む
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4.行動できなくなる
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5.成績が落ちる
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6.「やっぱりダメだ」と思う
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7.また完璧を目指す(→①に戻る)
このループから抜け出さない限り、
成績は絶対に上がりません。
敵は、このループが大好き。
あなたが勝手に自滅してくれるからです。
◆ 敵の弱点:完璧じゃなくても動く人には勝てない
ここで重要な真実を1つ。
完璧主義の反対は“適当”ではない。
完璧主義の反対は“前に進む勇気”だ。
完璧じゃなくても、
少しずつでも、
下手でも、
間違いだらけでも、
前に進む人が最強なんです。
敵は「行動し続ける人」には絶対勝てません。
◆ 完璧主義に勝つ3つの技
■ ①「70点でOK」と決める
勉強は「100点じゃないと意味がない」と思ったら終わり。
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・7割理解できたら十分
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・7割覚えられたら上出来
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・7割の努力が積み重なると100点になる
7割主義は最強の習慣です。
■ ② できる範囲を“見える化”する
完璧主義者は「何からやるか」が見えていません。
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・英語は“今日の範囲だけ”
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・数学は“問題3問だけ”
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・国語は“漢字10個だけ”
小さく区切ると、敵は何も言えなくなります。
■ ③ ミスを“材料”として利用する
敵はミスを利用して心を折ろうとしますが——
逆にミスは“成長の宝”です。
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・間違えた問題
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・分からなかった部分
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・時間がかかった問題
これが“伸びるサイン”。
あなたの弱点が見えることは、むしろラッキーなんです。
● 子どもたちへのメッセージ
完璧にやる人は強そうに見えます。
でも、本当に強い人は――
完璧じゃなくても進み続ける人です。
ミスも、失敗も、つまずきも、
全部あなたを前に進める力になります。
敵のささやきにこう言ってやりましょう。
「完璧じゃなくていい。進み続けるのが俺だ。」
「私は、失敗では止まらない。」
その瞬間、あなたは敵の罠から抜け出します。
そして未来は動き出します。
●まとめ
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・敵はあなたの“完璧主義”を利用して心を折る
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・完璧主義は強さではなく“行動を止める罠”
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・70点主義・小さく区切る・ミスを材料にすることで必ず勝てる
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・動き続ける人こそ、最強である

